2013、ゴールデンウィークにて

5/1~5/6まで両親と姉が、上京していました。

以前から、一度どんなところで仕事をしているのか、また施術院を実際みて欲しいと思って呼んでいたのですが、なかなか腰が重く、やっと開業5年目にして上京するということになったのです。

プロフィールを読んでいただければわかるのですが、この仕事にはいるとき、親をほとんど騙して上京しましたので、あのときの決断の結果をみて欲しいという気持ちもありました。

父は幼少の頃より農業をしていましたので、体は筋肉の塊で、腕相撲は、私が高校生になっても勝てませんでした。

その父は7年前に前立腺ガンの手術を受けています。
その手術は、私が按摩マッサージ指圧師の国家試験を受ける年でした。
父は、私の受験に響くだろうと、ずっと内緒にしていました。
知っていたら手術に反対して、腸を休ませ丈夫にする方法や温熱療法を勧めていたことでしょう。

さて、仕事の都合で大泉学園駅で待つことにしました。
すると、父が杖をついて歩いて来たのです。

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▲大泉学園駅改札付近で撮影。杖を私が預かって撮影しました。

姉から、父が歩けなくなって、杖をついて歩いていると聞いていましたが、
実際みてみると、あんなに力仕事を平気でやっていた父には見えませんでした。

さっそく施術院に直行して、整体施術を行います。
検査をしますと、左の足の内側の筋肉が硬くなっています。
これでは股関節の動きが制限され、足を前に踏み出すのも大変だと感じました。

これはガンのせいではなく、体の歪みで左足にいつも体重が乗っているということからなったものだと判断して、その癒着している筋肉をはがしにかかりました。

15分ほど施術して、歩いてもらうと「あっ」と声をあげて歩きやすいと言います。

整体は体を変化させる技の連続で、長くやれば効果がでるというものではなく、ましてや高齢ですので、このぐらいの時間がちょうどいいのです。

次の日は、歩きやすいというものの、杖をついて一度行ったみたかったという築地市場、兜町、銀座とまわりました。
ぎくしゃくした歩き方で、やはり杖は必要でした。

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▲東京証券取引所にて。
父の写真を見ますと、左足を前に出して正面を向いていいます。
左に体を捻る歪みのため、いつも左足に体重がのって、そのぶん左足の筋肉に疲労がたまっていたようです。その疲労が積もり積もって、歩けなったと考えています。

さて2日目も、夜に整体施術を行いました。
やはり左股関節から足の内側にかけて硬くはなっていましたが、昨日ほどではなかったです。

(あれほど歩いて、この程度だったら、治りそうだ)

と、思いながらの施術途中、
なんと左右の股関節から膝にかけての強烈なコリがなくなっています。

歩いてもらうと、

「全然辛くない。お前うまくなったなぁっ」

と、嬉しそうにすたすた歩いています。

このような結果になるのだったら、動画でとっておけば良かったと思いました(笑)

「今は、そんなに痛いことしないで治せるようになったな」

という父に、

「昔は、痛くて、タオルを口で噛ませられてやってもらっていたっけ」

と、母。

そうなんです。
アマチュア時代に、整体の本やビデオを買って、父や母にやっていのですが、
力の加減がわからず、痛い思いをさせていました。

杖をついて歩いていたのが、このような結果になったのは、父が子供の頃から良く体を動かしていたからでしょう。
もし運動もせずに家に閉じこもって80歳になったのであれば、このような結果にはならなかったと思います。

また、せっかく東京に来たのだから元気に歩けるようになろうという気持ち、それらの相乗効果だったと思われます。

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▲3日目は新宿へ杖なしで行きました。隣は母です。

念のため、最後の6日まで毎日施術しました。
そして、自分でできる整体体操をできるまで教えて、
さらに、施術グッズもプレゼントしました。

父は現在、秋田に帰ってからも杖を手放して元気に歩いているそうです。
東京滞在中に電車移動の際、僕にしがみついていたりして、恐くて厳しかった父が子供のようでした。
また、立っていると座っている人が席を譲ってくれたりして、父は年取ったんだなと、改めて思いました。
いつまでも長生きして頂きたいものですね。

PS.
父に施術院の畳を変えるように言われ、換えました。
毎日いるとあまり気にならないものですので、
指摘されてありがたく思いました。
ついでに、ついたてが傾いていたので微調整しました。
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