長崎県より、山村房子(64歳・女性)さんがお見えになりました。
長崎県からようこそいらっしゃいました、といいますと、
「大泉学園に下の娘が嫁いでいるものですから」
とのこと。
娘さんがこちらの施術院を紹介されたそうです。
「実は昨年4月に交通事故にあい、3ヶ月入院したんです。
長崎の病院では、CTスキャンの検査で、左後頭部にあずきぐらいの大きさの黒い影があるので、東京の病院を紹介するので検査を受けたほうが良いといわれ、上京しました」
( 脳内か )
いつもの手と足を元に戻す施術方法に、脳脊髄液の流れを良くすることと、頭蓋骨の調整を加えることにしました。
もともとこちらにいらした理由は、交通事故から首と腰の痛みがちっともとれないから、ということでした。
首が痛くて、
上を向いてうがいができない。
下を向くのもできなくて、靴をそろえることができない。
首の症状が一番つらいそうです。
腰も、中腰になると、腰と背中がこってきて、辛いそうです。
早速検査です。
立った状態。
体が左に傾いて、右にねじれています。
両足は事故の後遺症を考え、両手の方を優先して検査しました。
左の手が伸びにくくなっています。
これらの歪みが、首、そして腰を動けないようにしているのです。
いつものように、手と足のバランスをとります。
今回は、足に力が入らない状態でしたので、無理なことはせずに、
両手のみバランスを整えました。
すると、姿勢も変わります。
左への傾き、右の捻れがだいぶとれました。
今度は、脳脊髄液の調整を行います。
頭の大きさを確認していただきます。
「だいたいでいいですから、覚えていてください」
技をかけます。
「もう一度、頭の大きさを確認してください」
返事がありません。
「どうしました?」
と声をかけますと、山村さんは、
「どうしてこんなことで、頭が小さくなるんですか!?」
「後で説明します。現実に、なっていますよね?」
「はい」
信じられないという返事。
「呼吸も吸いやすくなっていませんか?」
「なっています」
私は施術終了後、脳と腰の連動性について解説をさせていただきました。
歩いてみて下さい。
「あら。違いますね」
体が変わったのが、信じられない様子でした。
………………
2回目の施術で、うがいも、靴をそろえることもできるようになりました。
首の動きが改善されたのです。
また、ほうきで玄関を掃けるようにようになりました、との報告をいただきました。
これは、腰の動きが良くなったからです。
中腰もできない状態がかなり回復されました。
さらに、3回目の施術の後に病院に脳の検査に行かれたそうです。
「あずき大の影は無くなっていたんです。
先生の施術が効いたのですね。ありがとうございます」
どういたしまして。山村さんのお体が素晴らしいからです、と私は応えました。