前回の続き
ベッドは休診日の6月17日の水曜日、12時近くに到着しました。
段ボールに包まれて、ズッシリと重いです。
カタログ数値は重さは37キロ。しっかりしてそうです。
さっそく梱包にカッターで切れ目をいれます。
端から端までいれてひらきます。
すると、
カッター注意
カッターから手を離してください。
レザーを切ります。
との文字が。
私はベッドメーカーの心づかいに胸を打たれました。
段ボールを取り除く際に、右手の肘のあたりに2カ所擦り傷がつきましたが、これはたいしたことがありません。
ベッド導入にあたって、内装も大幅に改装しました。
ラックなどの包装類を整理して、掃除機をかけます。
そして、ベッドを設置します。
穴あきタイプです。見るからに呼吸がしやすそうです。
こんどは、N先生おすすめのフェイスマットを設置します。
そして、無数の穴があいているフェイスペーパーです。
うつぶせになり、確かめてみました。
呼吸がしやすいです。
これでなにも起きなければいいのですが。
もっとも起きたら起きたで対応したり工夫したりしますので、別に問題が発生しても構いません。
次の日、来るクライアントさん全員が、
「あれ〜〜!! どうしたんですか!?」
と大騒ぎです。
男性クライアントさんは控えめですが、女性クライアントさんは、
おおーー!! とあっけに取られ、しばらくすると笑いだすのが、ひとつのパターンでした。
しばらく公開しないでおいたのは、驚いているシーンを観るのがおもしろかったから、というのが理由のひとつです。
そして口々に、
「呼吸が楽ですね」
とゆったりとした口調でおっしゃいます。
「皆さんそう言われるんですよ。今までよっぽど苦しかったんですね」
お互い笑いながら施術に入る、というのが設置して一ヶ月間の日常でした。
「でも先生のポキポキが聞こえないのが寂しいですね」
実は私は、正座をして立ったり座ったりする際に、膝がポキッと鳴るタイプなのです。
これは祖母からの遺伝らしく、よく「大丈夫だ。心配しなくていい」と102歳まで生き長らえた祖母から言われたものでした。
それはそうと、ベッドに変えてから、首の施術技術が格段に進歩したように思います。
首のコリと慢性疲労とは関係がおおいにあることを、実際の現場で体感することが多くありました。