施術院のこだわり•うつぶせを楽に5 

前回の続き】

首の施術については以前から疑問に思っていることがありました。

それは、ある大正•昭和と活躍されていた高名な整体の先生が書かれていた、首を治す方法についてです。

『首を治すには、首を触ってはいけない。腰を治せば土台がしっかりすることにより、自然と首も回復する』

ということです。

確かにバランスをとって腰を整えると、背中の緊張をはじめ、全身ゆるんできます。

しかし、私が納得するような経過にはなりませんでした。

そこで、首の症状のクライアントさんには、動きをよくするように首の関節を調整しました。

それでも納得するような結果にはなかなかなりません。

これは、私の一意見ですが、

戦争を体験された方は、そもそもお体が丈夫だし、首をこんなに酷使していなかったのではないかと思います。

前者のお体が丈夫だというのは、たしかにお年をめされてはおりますが、骨格と筋肉がしっかりされているからです。

納豆、豆腐、めざし、ひじきなど、粗食で目一杯体を動かせば丈夫になるのでは、と私は思います。

手足のバランスをとれば、1度で以下のような結果になります。
いずれも年令は70代後半から80代後半の方です。
今でも農業をされていらっしゃいます。

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戦争を体験された方はお体がしっかりされていらっしゃるので、首が痛いときは、腰を調整すれば連動して良くなるのはわかります。

よく御家族の方から感謝されますが、これは、私の技術云々ではなく、クライアントさんのお体が素晴らしいからとしか言いようがありません。

もし上に掲載させていただいた方が、お若いころテレビゲームばかりやって体を動かしてなければ、このような結果を出せたかどうかは疑問に思います。

そこで私は、整体の大御所の方の意見は、戦争があったころの日本人だからこそ当てはまっていたのだろうと結論づけました。

長時間パソコンのモニターを見続けたり、携帯電話でメールしていたりアプリケーションを利用したり、前かがみのままゲーム画面を見て首を悪くしている現代の日本人は、腰を調整したぐらいでは解決しないように思います。
おまけに夜更かしをするなど不規則な生活で、ファーストフードをくちにしている状態です。

以前の日本人のようにいかないのは当然のように思いました。

( 首を直接調整するか )

しかし、現在首をボキッとならして調整することは、厚生労働省から禁止されています。

そこで、首の筋肉で動きにくいのを、動きやすくすればいいと考えました。

これについては、施術研究会で知り合った、同じような考えの同業者のF先生と情報交換しながら、また水曜日がお互い休みということもあり、休日に稽古を積み重ねました。

 

※首のコリや痛みについては、松井孝嘉博先生の著書、

4569706045 [図解]どこに行っても治らなかった病気が首で治せる
松井 孝嘉
PHP研究所  2009-02-28
 

などを読み、影響を受けました。

首が緊張すると、頚性神経筋症候群(けいせいしんけいきんしょうこうぐん)という症状になりやすいとのことです。

頭痛やめまい、慢性疲労となり、に慢性疲労症候群、むち打ち症、めまい、頭痛、うつ状態、パニック症候群、ストレス症候群、自律神経失調症、更年期障害の60%が該当する疾患群だそうです。

こちらにいらっしゃるクライアントさんのほとんどの方が当てはまっているので、首の直接の施術は必要だと感じました。

松井先生はきちんとデータをとられていますので、信頼性があります。

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頚性神経筋症候群の診断基準について医療•医学ニュースより抜粋します。

頭が痛い、頭が重い
首が痛い、首がこる
肩が張る、肩がこる
かぜをひきやすい
めまいやふらつきがある
振り向いたときや歩行中に不安定感がある
吐き気がある
夜、寝つきが悪い。途中で目覚める
血圧が不安定
温かい場所に長時間いられない
異常に汗をかく
静かにしていても心臓がドキドキする。動悸がする
目が見えにくい、ぼやける
目が疲れる、目を開けていられない
まぶしい、目の奥が痛い
目が乾燥する、涙が出やすい
唾液が出やすい、出過ぎる
微熱が出る
胃腸の調子が悪い、腹部膨満感がある
だるくて横になりたくなる
疲れやすい、全身に倦怠感がある
やる気が出ない
天気が悪い日やその前日は症状が強い
気分が落ち込む
集中力が出ない
不安感
イライラする
根気が出ず仕事に影響が出る
のぼせ、手足の冷え、しびれ
胸の痛み、圧迫感、しびれ

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首の筋肉調整は、マットで寝ている状態よりも、ベッドで寝ている状態の方が刺激が入りやすいというのがわかりました。

うつぶせの苦しさを、一気に解決できる光明が見えてきたのです。

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