【前 回の続き】
休みの水曜日は、午後から同業のF先生の整体院で首施術の研究を行いました。
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私の整体は全身を診ますが、首に限定すれば狙う筋肉は以下のとおりです。
•斜角筋
•胸鎖乳突筋
•僧帽筋
•頭半棘筋
•頭板状筋
•後頭下筋群
•広頚筋
•顎二腹筋
•肩甲挙筋
▲ちなみに一番下の図は、私が学生時代にスケッチしたイラストです。
安いスケッチブックのせいか、次のページのイラストが透けて見えますね(笑)
おまけに前ページのイラストが映っていたりしています(笑)
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F先生はベッドでの施術をされています。
ベッドで首への施術をすると、やりやすい。
刺激いれる角度がとりやすいのです。
我々が行った方法は、首の施術は揉んだりマッサージをするのではなく、ゆがんで硬くなっている筋肉を、正しい位置にもどすというやり方です。
この方が即効性があります。
私の技を受けたF先生は、
「うん。
痛いけど、ずっとつづく痛みじゃないし、首の動きが楽になっている。
コリとかなくなってますね!
やっぱり首は直接手で刺激入れた方がいいですね!
高久先生、これでいきましょうよ!」
と好評価です。
私がやったように、F先生から技をかけていただくと、確かに動きにくい筋肉靭帯を動かすと痛いですが、後に残る痛みではありません。
個人差はあるでしょうが、首の前後左右の動きは、施術する前の状態より確実に改善しています。
今度は、ベッドからおりて、F先生に床に寝ていただきます。
私の施術院と同じような条件で首の施術をしました。
するとF先生は、
「う〜ん、角度が甘くなりますね。
あぐらとか正座じゃ角度決めるのむずかしいですね」
といいます。
こういった研究は、即現場に直結するため、お互い歯に衣を着せぬ意見をいうように決めてあります。
「やっぱりベッドですか」
私は、そう返すと、
「先生、ベッドにしたほうがいいですって!」
なにも無い条件で施術を行うことにこだわっていた私でしたが、考えてみればフェイスマットと胸当てを導入した段階で、崩れていたのです。
そう思うと同時に、田舎の両親のことが頭に浮かびました。
帰省すると、施術を楽しみにしているのです。
(帰省した際、食事をするテーブルの上に、ベッドマットを敷いて、フェイスマットと胸当てを置いて、おやじとお袋を施術することにしよう)
目の前のクライアントさんが楽になれば、それでいいではないか。
「よし。ベッドいれることにします」
「その方がいいですよ」
F先生のベッドは、顔をつけるところに穴があいていて、呼吸も楽です。
購入するなら穴あきタイプにしようと決めました。
クライアントさんの呼吸が楽になる、首の施術も決まる。
一石二鳥とはまさにこれ。
ただ、固いベッド(整体用のベッドは重量刺激が入るため固いタイプが多い)なので、呼吸は楽ですが、うつぶせで長い時間はちょっと辛いです(F先生ごめん!)。
これで柔らかければ、うつぶせが楽になって、一石三鳥です……!
「いやー、おれも使ってから固いの気がつきましてね!
まあ、頑丈なことは頑丈ですけどね」
というF先生の話を参考にして、
柔らかくて頑丈なベッドを捜すことにしました。
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