【前回のつづき】
顎をつけてうつぶせになるのが辛い方が多い。
これは10人中10人、パソコン作業の姿勢の悪さが原因で首を痛めているからです。
とにかくこの姿勢↓でなければ正しい検査ができません。
この姿勢をとっていただかないことには、先に進まないのです。
どうしたものかと考えていると、
日本指圧専門学校時代のことを思い出しました。
確か指圧の授業のときでした。
「フェイスマットと胸当ては用意したほうがいい」
そう言われたのを思い出しました。
あくまで日本で生まれた施術にこだわっていた私は、
フェイスマットと胸当てを購入するのをためらっていました。
私は昭和の時代の施術家のように、なんにもない状態で施術することにこだわっていたのです。
また、田舎に帰省したときに、両親を施術するとき、ベッドがないので技が使えなかった、というもどかしさがあったのもこだわっていた理由のひとつです。
これではもし両親が首が痛かったら、フェイスマットと胸当てがなければ施術できないことになります。
しかし、現実問題、検査ができないことには始まりません。
それに、クライアントさんが楽にできるのであれば、それでいいではないか、
と思い購入しました。
クライアントさんがたは、
「楽にうつぶせになることができる」
と喜んでいました。
ところがです!
肝心の検査で、このフェイスマットと胸当てをつけると、
上記の検査が逆に出る場合が、まれにあるのがわかりました。
つまり、本来なら右足が曲がりにくいのが左足が曲がりにくくなる、などです。
ちょっと歪みの難しいクライアントさんでしたので、特例かもしれませんが、
とにかく万全を期しておくに越したことはありません。
というわけで、検査はフェイスマット&胸当て無し、という本来の検査に戻しました。
あんまり意味が無かったわけではありません。
脳脊髄液の調整がしやすくなったこと、
何よりクライアントさんから、
「実はいつも施術中に首を右に向けたり左に向けたり大変でした」
「施術中うつぶせになるのが楽になりました」
との声が聞かれ、導入して良かったと思いました。
また、
「このままお昼寝したいです」
という声も。
( ……間違ってなかったんだ )
私は胸をなでおろしました。
ところが初めてのことですから、いろいろ出てきました。
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