背骨と骨盤と足の骨をつないでいる筋肉があります。
その筋肉は、内蔵の下にあり名前を腸腰筋(腸腰筋)といいます。
これを、もっと柔らかくするにはどうすればいいのか考えていました。
自分なりに答えが見つかりました。
そうすると、
( だれか慢性的に股関節が痛くて苦しい人こないだろうか。手術してない人で )
と思うようになります。
そんな時に、練馬区より磯田江里子さん(42歳 女性)がお見えになりました。
カルテに書かれたのを見ますと、
症状•20年以上前から、左股関節の痛み、頭痛、生理前の不調、よく眠れない
と書かれています。
「もういろんなところに行きました。
病院から始まって、マッサージ、鍼(はり)、カイロプラクティックとか受けても、全然変化なかったんです」
5年前に出産したんですけど、さらに体調が辛くなって、良いと聞いたらどこにでもいきました」
手術はしていないとのことでした。
まさに思っていた通りのクライアントさんです。
「いつもこって左のお尻の横を、ゲンコツで叩いているんです。これはもう癖になっています」
それは、梨状筋(りじょうきん)という骨盤と足の骨をつないでいる、これまた深いところにある筋肉が硬くなっているのが原因です。
研究テーマに叶うクライアントさんで、ちょっとワクワクしてきます。
立ち姿勢。
右に傾いて、右にねじれています。
右のウエストが左に較べて、くびれが短くなっています。
そして、両膝の曲がり。
右が曲がりづらい。
これは右足に体重がかかっている証拠です。
次に両手の長さを検査します。
右腕が短くなっています。
これら大まかな歪みを確認してから、股関節を検査します。
確かに、左の股関節が硬く開きにくくなっていました。
これは、腸腰筋が硬くなっているのが原因です。
細かく書きますと、腸骨筋(ちょうこつきん)という筋肉が硬くなっていました。
この筋肉は、骨盤のなかにある筋肉で、脳の命令を受けない筋肉です。
脊髄神経を行ったり来たりしてるだけですので、一度硬くなると、なかなか柔らかくなりません。
ちょっと普通とは違う刺激をいれる必要があるぐらいです。
セットで、後ろの、腰と足をつないでいる筋肉が硬くなっていました。
よく、腰の芯の部分が痛いと訴える人はここが硬くなっています。
「いたい〜」
由紀さんは悲鳴にも似た声をあげます。
私は、
「今だけですから」
と伝えました。
これらは、深いところにある筋肉ですので、施術する時に痛がる方が多いですネ。
施術後は両足がそろい、
両手もそろいました。
右の傾きもとれつつあります。
ウェストもクビレがでてきて、つまり骨盤が矯正されたということですが、
立った瞬間の磯田さんの顔が明るくなっていました。
「先生! 軽いです!」
「軽くなって、ありがとうございます」
「これが続いてくれればいいんですけど………。」
私は体操を指導して、悪い状態に戻らないように指導させて頂きました。
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