日本では姿勢を良くして健康に導く整体術があります。
その理論について簡単にお話します。
体の不調の原因は歪みである。
歪んでいると、体のある部分に無理がかかる。
無理がかかるから、いろいろなところにコリや痛み、内蔵の不調がでる。
それには体をまっすぐにすることが第一。
体がまっすぐにするには、手と足をそろえればよろしい、という考え方です。
私もその通りだと考え、実践してきました。
確かに手と足ををそろえると、背骨がまっすぐになるだけでなく、体中の筋肉が柔らかくなります。
さて、手足をそろえるには、ただやみくもに技をかければ良いというものではなく、
かける前には必ず検査が必要です。
たとえばクライアントの前田敦子さん(仮名)の場合を解説します。
右肩が下がって、体が左にねじれています。
検査します。
整体施術前の両足の曲がりをチェック。
右足が左足より曲がりにくくなっています。
整体施術前の両手の長さ。
左手が伸びにくくなっていますね。
前田さんは左の背中がはっているので、左の背中を緩める技をかける、
右足に重心がかかっているので、右足を緩める技をを使う。
というように決めてかかります。
すると、
両足がそろい、
両手がそろいますと、
このようにまっすぐになり、良い方向へ体が変化していくのです。
その検査ですが、
最初にアゴをつけてうつぶせになっていただきます。
この状態で私は、両足の曲がり具合、背骨のどこに無理がかかっているか、肩の緊張、背中の筋肉の緊張などを調べます。
さあ、この姿勢ですが、最近初診の方でとれない人が多くなっているのです。
なぜかというと、首と肩がこりすぎて、痛くてできないのです。
ちょっとわかりにくいかもしれませんので、横からの写真を撮ってみました。
このような姿勢を首と肩がこりすぎて、5分ととれない方が多くなってきたのです。
理由は、長時間、首に負担のかかる悪い姿勢で仕事をしているからです。
先日お見えになったある方は、パソコンにむかって、アゴを突き出すようにして14時間も仕事されているそうです。
これでは悪くならないほうがおかしいです。
検査の途中、
「先生! ちょっと苦しいので、顔を横に向けてもいいですか!?」
と、悲鳴にも似た、助けを乞う口調を投げかけられます。
少し中断。
うつぶせの姿勢で顔を右や左にむけると、もう正しい検査ができなくなります。
検査でこれですので、施術になるともっと長い時間うつぶせにならざるを得ないので、施術になりません。
どうしたものかと私は考えました。
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