昨日で仕事納めでした。
振り返ってみますと、書きたいことが山ほどあります。
そのなかで、ひとつに絞ると、やはり施術技術です。
今年は施術技術の進化が著しかったです。
なぜなら、手技研(しゅぎけん)系の技の解明ができたからです。
手技研系の技とは、痛くなく手足を操作して体をまっすぐにする技です。
これまで、どうしてこの技で体がまっすぐになるのかが、わかりませんでした。
セミナーで講師の方に訊いても、「こういう技だからまっすぐになるのだ」しか教えていただけませんでした。
ところが、どういう理屈で手と足を動かせば体がまっすぐになるのが、多くの方のご協力と不思議な縁でわかるようになりました。
本当にありがたいことですし、感謝しています。
本当に運が良かったです。
理屈がわかった時の喜びは、言葉で書き表せないぐらいですね。
わかった当初は、クライアントさんから、
「先生、今日はテンション高いですね」
とよくいわれました。
理屈がわかりましたので、様々なことに応用していこうと思います。
なので、来年はさらに技のレベルアップができそうです。
どうして体がまっすぐになる理屈は教えられなかったかのでしょうか?
今から約30年前の手技研のセミナー料金ですが、1回5万円だったそうです。
そして、質問は禁止。
ただ主催者の施術している姿を見学するのみ。
日本の職人的なことは、見て盗め、というのがあります。
さて30年前の5万円は、現在の貨幣価値でいくらでしょう?
このことを、私の施術院に、月1でお体のメンテナンスにいらしているAさんとお話したことがあります。
Aさんは、50代の看護士長さんです。
するとAさんは、
「あら先生、今から30年前の5万円といったら、私の給料でしたよ」
と、答えられました。
私は驚きを禁じ得ませんでした。
( 当時の施術家たちは、1ヶ月分の給料に等しい額を毎月投資して、勉強されていたのか )
それもただ見ているだけ。
見ているだけで、今のお金で20万ぐらい。たった1日で。
額が大きければ、人間ですから、それだけ真剣だったのに違いありません。
手技研を修められた先生方は、かなりの試行錯誤があったことでしょう。
やはり自分でいろいろ調べて手にする大切さを伝えたかったのだと思います。
とにかく体が真っ直ぐになる理屈がわかったので、それに工夫を加え、より私らしい施術を作り上げようと考えています。
それではまた来年も、よろしくお願いします。
どうぞ良いお年を!