左足の付け根が痛い(後編)・17歳女性【症例】

左足の付け根が痛い(前編)からのつづき

施術前に検査をします。

まずは、立っている状態の検査です。
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すると次のことがわかりました。

・左股関節の動きがスムーズでない

・左足の付け根につまりがある

次にうつぶせになっていただいて、左右の膝を同時に曲げます。
これは右足、左足のどちらに重心がかかっているのかを調べる検査です。

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Nさんは、右膝が曲がりにくいので、右足側にかかっているようです。

体重がかかっている側の足は、筋肉が緊張し硬くなるので、曲がりにくくなるのです。

左足の付け根が硬くなっているので、右足で踏ん張っている状態と考えられます。
どういうことかというと、歩いたり、階段を昇ったりするときに、当然ながら足を上にあげることになります。ところがNさんの今の状態では、左足があげにくくなっています。なので、右足で無意識に踏ん張って左足をあげるようになります。
踏ん張るので、重心がかかる足となるわけです。
左側に傾いているのに左足ではなく右足に重心がかかっている場合、左足が疲れきって代わりに右足がかばってくれている場合が多いです。
右側に傾いていて右足ではなく左足に重心がかかっている場合も同様です。

Nさんの場合は、左足の不自由さを右足でかばっている状態と考えられます。

次にあおむけに寝ていただいて、両手の長さの検査をします。
この検査では、主に左右どちらの背中の筋肉が緊張しているのかを診ます。
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Nさんは、左側の背中の筋肉が収縮気味のようです。

他にも左右の股関節の開き具合を検査しました。

やはり左の股関節が開きにくいというのがわかりました。

以上の検査から私は、

1.いつも重心がかかっている左足側に疲れがたまっていた

2.それが2週間前に大きく転倒したことがきっかけで、左足の付け根の動きが悪くなった。

3.その悪い状態を右足がかばっている

4.背中は左側が緊張している

私は上記のように歪みの全体像を頭に思い浮かべ、施術にとりかかりました。

まず最初に立ったままで体の軸感覚を正常にします。

ほんのささいなことで軸が安定したので、Nさんは驚きの声をあげます。

次に筋肉をほぐします。
下半身が硬く、日頃のハードな練習が手から伝わってきました。
練習後に、体を元に戻す体操などを行えばいいだが、と思わざるを得ませんでした。

ほぐした後は、股関節の動きをよくする整体法を施しました。
そして最後に、左に傾いている体をまっすぐにする日本古来の整体法を行い、終了です。

施術後は、施術前と比べてバランスがとれたかどうかの確認です。

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うつぶせになっていただいて、両膝を曲げると、同じ角度で曲がるようになりました。
これで、両足均等に体重がかかるようになりました。

Banzai

背中の筋肉の確認です。
施術前は、左の腕が伸びづらい状態(左の背中の筋肉の緊張のため)でした。
施術後伸びづらかった左腕が右腕と同じように伸びるようになりました。
硬かった左の背中が柔らかくなったと言えます。

これで上半身と下半身のバランスがとれました。さらに左右のバランスもとれています。

そうなると、体はまっすぐになります。(個人差があります)

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私は、上がりづらかった足をあげてみるように伝えました。

左足の付け根が痛くなり、すぐにいらしたのが良かったです。

後に、Nさんの同じチームメイトがお見えになり、あれからNさんは走りやすくなり、スリーポイントシュートをバシバシ決めていた、と様子を教えてもらいました。試合は勝ったそうです。

顧問の先生から頂いたメールを紹介します。

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昨日はありがとうございました[E:sign03]
Nは足が上がると喜んでますし、私からみてもギクシャクした感じがなくなりました[E:sign03]
本当に凄いです。
Nはスリーポイントシュートを何度も決め、試合にも勝つことができました。
Nとみんなで盛り上がっています [E:sign03]

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Nさんのお体の不具合が回復し、またNさん自身の持てる力を発揮して試合にも勝ち、仲間から祝福されている。私もうれしいです。

私はひとりこのうれしさを、しみじみと感じました。

自分が思ったように施術して、喜んでいただけるこの仕事を誇りに思っています。