私はTさんが申し込み用紙に記入しているあいだ、ふとある人物を思い出しました。
その人物とは、私の体を治して下さったS先生です。
私は整形外科で、「何?君20歳?この体は80の体だよ」とまで言われたほど酷い体でした。そうとう歪んでいたのです。
S先生は、初対面のときから、治って当然という顔、態度でした。
あらゆる医療機関でさじをなげられてきたので、このような態度は新鮮でした。
今の私はどうでしょう。
良くなる、良くならないはその人次第。私はただベストを尽くすだけ。
そんな感じで、結果はクライアントさんに任せています。
一通りの施術を行いました。
前→→後
歩いて頂きました。
「歩くのが楽です。まっすぐになった感じがします」
前傾姿勢がだいぶとれたようなので、まっすぐになった感じはあると思います。
右への傾きも、かなり取れています。
腰、膝、背中、頭痛はどうですか、と聞くと、
「腰いたくありません。膝もです。頭も痛くないし、背中も…!」
姿勢が良くなると、負担がかからなくなるので、筋肉が過緊張による症状が消える場合が多いです。
あとは、Tさんの回復力を期待するしかありません。
私は、夜12時前には寝るように伝えました。
細胞組織を回復させるには、睡眠中に分泌される成長ホルモンを利用するのが一番です。
成長ホルモンは年令に関係なく分泌されます。
分泌時間は、夜0時〜1時。2時〜3時。
寝ていないと分泌されません。
夜中の3時まで起きて、それから10時間寝て、次の日疲れがとれなかった経験は誰にでもあるはずです。
Tさんが夜12時前に寝るかどうかが今回の鍵だと思いました。(つづく)