花粉症源流対策1

施術の仕事を始めて、不思議に思ったことがあります。

それは花粉症になっている人の多さです。

最初は( 風邪を引いている人が多いな。都会では冬ではなく、春にひくのかな )と思っていましたが、それは花粉症の症状だということを、先輩から教えてもらいました。

私の田舎には花粉症の人は見あたりませんでした。

小中高の同級生にもいませんでした。まわりのおじさんおばさんも、です。

花粉症は都会の人がなる症状かと思いました。

そんなとき、受付けの女性スタッフが、パイロットがつけるような大きな眼鏡をして出勤してきました。

その方は、普段眼鏡などかけていない人です。

田舎から来たばかりの私は、それが都会のファッションだと思い、

「これからゼロ戦でも操縦するんですか?」

とジョークを飛ばしたところ、

「なに言ってんの! 花粉で涙が止まらないのよ(笑)」

と返されたのが、今でも懐かしく思い出されます。

とにかく花粉症のあまりの来院者数に驚いていました。

昔のほうが木がいっぱいあったのは間違いありません。
どうして木は少なくなっているのに、花粉症は年々増え続けているのでしょうか。

診させていただくと、例外なく、肩甲骨のまわりがものすごく硬くなっている人ばかりなのです。

私の修行先では、整体を創始された野口晴哉先生の考えがバックボーンになっていました。
整体では、冬から春になると、腰から順に首まで体がゆるんでくる、といわれています。
そして、肩甲骨がゆるまないと、体が無意識にゆるまそうとしてクシャミや鼻水を引き起こすと考えています。

私の信条は『信じるな、疑うな、確かめろ』です。

なるほど確かめてみると、花粉症と診断された人は、例外なく肩甲骨まわりが硬くなっています。

本当に硬くて、

( 柔らかくなりたい )

という切なる体の声が、こちらに伝わってくるようでした。

やはり原因は肩甲骨まわりの筋肉が硬さか・・・。

もっともこればかりが原因とは一概には言えないと思いますが、確かに花粉症の人は全員、首肩のまわりが硬くなっていました。

私は、これについての原因のひとつに、パソコンの普及があると思います。

よくテレビとかでパソコンで仕事をしているシーンがありますが、肩と首に負担のかかる姿勢をしています。それも同じ姿勢でずっと。当然肩甲骨周辺の筋肉が緊張します。

穴のあいたバケツに水をやるとはまさにこれ。

( これではいくら施術しても、また元に戻るわけだな )

と、思いました。

根本から変えないと良くなるのは難しく思います。

つまり、良い姿勢を身につけたら改善につながると私は考えているのです。

軸がまっすぐになり、首肩に余計な負担がかからない姿勢です。

ぜひ正しいを身につけて、肩、首に負担のこないパソコン作業のしかたをお伝えたいと思っています。

正しい姿勢でパソコン作業をすれば、きっと能率があがります。

多くの人がこの姿勢を身につければ、きっと日本全体の能率が上がるだろうと、冗談ではなく、本気で思っています。

この根本的に、首と肩の負担を減らす方法は次回の花粉症源流対策のカテゴリーで原稿を起こします。

肩甲骨付近をゆるめるには、蒸しタオルで暖めるのがひとつの方法です。

1.水をしもわせたタオルをコンビニの袋などに入れて、電子レンジで温めます。(1分くらいで できます)

2.レンジから取り出したら、火傷に注意して、シャツの上から肩甲骨のところに当てます。

 くれぐれも火傷には注意してください。熱かったら離し、また当てるようにします。

 冷めてきたら、またレンジで暖め、これを3回程くりかえします。

肩甲骨周辺がゆるんでくると、呼吸が楽になり、目もスッキリすることが多いです。

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