開業へのカウントダウン6・見知らぬ番号

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20日は指圧協会へ挨拶にうかがい、開業する旨を伝えた。

協会の方々から、「頑張って下さい」と力強く励まされた。

なにか壮行会のような感じで、うれしかった。

そして次の日。

19時ごろ携帯が鳴った。ディスプレイには見知らぬ番号が。

「はい」

「高久さんですか?」

「はいそうですが?」

相手は、お世話になった日本指圧専門学校のK先生だった。

「先生!」

私は懐かしさと驚きで、すこしフリーズした。
過去の日記(あまりにリアルに書き過ぎて、削除したものもあるが)にも書いたと思うが、K先生には本当にお世話になった。
ちょっと質問すれば、多くの資料を後から調べて渡してくれた。
「先生、リンパ節のこの部分のことを知りたいのですが」
あーちょっと今わかりませんが、後で調べて来ます。
その後がすごかった。
文献のコピーやネットで調べてコピーしたものなど、ちょっとした厚さだった。
それらを説明つきで教えてくれた。
また、同級生が卒業できずに留年となった時は、目を真っ赤にして泣いていた。
親切で、生徒思いなK先生。教室のなかにいた全体像が浮かび上がってくる。

「開業されるそうですね、おめでとうございます」

指圧協会から連絡が入り知ったそうだ。

私は心をこめてお礼の言葉を返した。

そして先生は、指圧協会で私が質問した事を、丁寧に先生なりの方法で、実例をまじえながら教えてくれた。

私は携帯を持ったまま、低頭した。

「また何か聞きたいことがありましたら連絡ください。それと学校にも遊びに来て下さい」

私は二つ返事で返し、解剖と生理のことでうかがう機会がありますのでその際にはよろしくお願いします、と伝えた。例の軸調整について、理論家であるK先生の意見をお聞きしたい。

「それでは開業頑張って下さい。応援しています!」

私は再度心をこめて、はい、と応えた。

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