前回の続き
私は施術方針を、首は直接刺激しないで、間接的に刺激を入れる方法にした。 よく硬いからといって一生懸命もみほぐす人がいるが、私の経験上、かえって酷くなる場合が多い。 首は解剖学的にも胃と関係がある。迷走神経でつながっているからだ。
そこで、内蔵を調整し、両手足を左右対称にすることに決めた。 とにかく痛みがある時は、時間をかけてやるべきではない。 弱っている時に多数の刺激をいれるとクライアントさんの体がもたない場合がある。
内蔵調整を行う。
やはりおへその斜め上が硬くなっている。 ここを緩めるように手を当てる。 すると、左手の中指のしびれが強くなってきたとA子さんはいった。 首が緊張し、連動しておなかのこの部分が緊張しているから、当然の反応だろう。 むしろ反応が良いといえる。
無反応より、反応があったほうが治りが早い。
今度は、手と足を元にもどす操法を行う。手足を柔らかく動かして、両手足をそろえる。 A子さんはおとなしくしている。
施術前→施術後
施術前→施術後
少々手こずるのではと思ったが、すんなりとそろった。
「先生、大丈夫でしょうか」
不安そうなOさん。 私は、両手足がそろうので大丈夫です、と応えた。
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