花粉症源流対策3・なぜ症状が出る人と出ない人がいるのか?

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花粉症。
本当に辛い症状の方が多いです。

主にスギ花粉によるアレルギー症状ですが、花粉が出る季節には、スギのない北海道や沖縄に旅行にいくクライアントさんもいるそうです。なかにはそこに移住された方もいると、ニュースなどで聞いたときがあります。

花粉症を良くする方法、考えを自分なりにまとめてみます。

私は、『臨床医学各論』という本を開きました。
医療学生向けの本で、これで勉強して国家試験に望むのです。
刊行されたのは1991年。今から17年前の本です。

様々な病気の症状をくわしく書いている本ですが、これにこう書かれています。

※全て厚生労働省の調査

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【疫学】有病率は12〜15%と推定される。1960年代の有病率は6〜7%だったので、30数年前と比較し約2倍に増加している。
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1991年当時は全国民の6〜7%が花粉症だということですが、原罪はどうでしょうか。

1994年の花粉症を含めたアレルギー性鼻炎の調査では、そのクライアントはおよそ1800~2300万人と推定されています。

2005年末から2006年にかけて行われた首都圏8都県市によるアンケートでは、花粉症と診断されている人が21%、自覚症状からそう思うという人が19%、つまり花粉症クライアントは40%ということです。

現在、大規模な調査は行われていないそうで、よくマスコミに出るクライアント数は推測によるものだそうです。

ここで花粉症の症状についておさらいをします。

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・花粉症の症状

植物の花粉が、鼻や目などの粘膜に接触することによって引き起こされ、発作性反復性のくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみなどの症状を起こす。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどはアレルギー性鼻炎の症状で目の痒みや流涙などはアレルギー性結膜炎の症状とされている。

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花粉症は主にスギ花粉などにより、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎を引き起こすアレルギー症状のひとつです。
アレルギー症状はⅠ〜Ⅴまで分類されています。花粉症はそのうちの、I型アレルギーに分類される疾患の一つです。

I型アレルギーの特徴を書きます。

I型アレルギー
IgEという抗体(免疫グロブリン)が過剰に反応する。
アレルギー性鼻炎、気管支喘息、ジンマシンなど。

IgEとは抗体のことです。
抗体、つまり体内に病原細菌や毒素などが侵入してきたら排除もしくは無害化する働きを頼まなくてもしてくれる、ありがたい存在です。これにより人は病気などにならなくてすむのですね。

花粉症のクライアントさんで最も重要なのがIgEといわれています。
このIgEは、血液や粘膜中に存在する肥満細胞や好塩基球に結合し、再び花粉アレルゲンが侵入してIgEにくっつくと、排除しようとクシャミその他の症状を引き起こすからです。異物を体のそとへ出そうとしたり、再び体に入ってこないようにする防衛しているんです。

つまりIgEという抗体が、人体に無害な花粉を悪いのが侵入して来たと勘違いして、排除しようと強く反応しているわけです。花粉を病原菌と同だと記憶しているんですね。

しかしながら、花粉と接触しても全ての人が花粉症になるわけではなく、同じ環境に暮らしいて花粉症にならない人もいるし、IgEが多くても発症しない人がいるそうです。
花粉は無害のなのに、なぜ抗体はこうも悪いものだと判断して、様々な症状を引き起こすのしょうか。
また、IgE抗体を多く持つ人でも症状がでない人がいます。

これには様々な仮説があるようです。

・遺伝要因

・大気汚染などの環境要因

・寄生虫感染の減少

どれも決定的なことは無いようです。

ただ、完治はしなくても、以前より症状が軽くなっている人を、私は何人か知っています。彼らには共通点があります。

また、私はなったことがありませんが、それも彼らと共通点がありました。

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