【前回のつづき】
その本のタイトル名は、「精神分析入門」。
1917に出版された本で著者はフロイト。
( フロイト!? )
フロイトは1856年5月6日にオーストリアに生まれた精神科医で、心理学者です。
神経病理学者を経て精神科医となり、神経症研究、自由連想法、無意識研究、精神分析の創始者です。
弟子の心理学者にユングやアドラーなどがいます。
ほかにもフロイトの著作が多数展示されてあります。
心理学系はフロイトしか見あたりません。
そういえば、野口先生のある著書に「近年欧州では精神分析なる宗教のようのなものが流行っておりまして……」というくだりがあった。フロイトのことをおっしゃっていたに違いない。
そして著書に出てくる「無意識な行動」「無意識な欲求」。
これはフロイトが唱えていたことと似ている。
野口先生は、かなりフロイトから影響を受けていたご様子。
私の背中に電流が流れている感覚があった。
(なるほど、野口先生の著作に無意識や性や夢の話がでてくるが、これはフロイトの影響だったのかも知れない)
野口先生は、言葉だけで相手を治した記録が多数あります。
足の骨を折った少年に、人の体は筋肉で動いているのだ、骨はつっかい棒に過ぎない。だから君は歩ける、と言った実話が無数にあります。少年は歩けるようになったそうです。
これらの話は、心理学を応用していたのかもしれない。
本棚をみる限りフロイトの本しかない。
だとしたら………。
潜在意識教育は、フロイト理論を応用されてつくられた可能性が高いように思われました。
(フロイトの著作と野口先生の著作を照らし合わせれば、『潜在意識教育』の原理というか大元がわかるかもしれない)
私は、整体の稽古(正確には身体教育研究所の稽古)を終えると、みんなでラーメンを食べに行くとの誘いを断り、書店へ向います。
その書店というのは池袋のジュンク堂書店です。
いつのころからか、調べたいことがあると、決まってここに来るようになっていました。
エスカレーターに乗り、心理学の階で降りる。
フロイトは名の知れた方なので、コーナーが作られてました。
精神分析入門
(あった!)
私ははやる気持を抑えて本を手にとります。
ところが数ページ読まないうちに、不覚にも、眠くなってしまいました。
それでもパラパラめくったのですが、むずかしくて現場ですぐに使えるような例は無いように見受けられました。
生理的に理解できないように思いました。
他のフロイトの本もそうです。
理解するまでかなりの時間がかかりそうです。
(もっと簡単でわかりやすいものはないだろうか)
今度は潜在意識についての本をかたっぱしから目を通します。
潜在意識の本は瞑想して脳波をアルファ波にして願望をイメージすると願いが叶う、という類のものが多いですね。
この日は、『完全独立した個人』に似た考えの本は見あたりませんでした。
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