こんにちは！
本日は当施術院の仕事納めでした。
ご縁を頂いた皆様、本当にありがとうございました。
あなたはどんな１年でしたか？
私は、振り返ると、今年は開業以来の変化の多い忙しい年でした。
春はパソコンが壊れて復旧作業をして、
『２０１２年春』
と言えば『パソコン』と頭に浮かぶほどで、ほとんどつきっきりでした。
まあ購入して３年以上たっていましたし、私の使い方が良くないところもありましたから、しょうがないです。
もう壊れないように対策もうっていますので、早めに壊れて良かったとも思います。
そして夏は、人生初めての手術をしました。
実は私は、生まれながらの心臓疾患をもっていたのです。
小学校のときから心電図検査で必ずひっかかっていました。
病名はWPW型症候群といいます。
なんの前ぶれもなく、ちょっと立ち上がったり、一歩踏み出したり、走っている最中とか、急に『ドキドキ』ではなくて、ドドドドドッ…という感じで鼓動が早くなり、胸が苦しくなって冷汗をかきます。
この発作は、大きく息を吸って止めてしゃがめばやがて普通の鼓動になります。
小学生のころ、お医者さんから２千人に1人の確率でなる先天性疾患だと言われた記憶があります。
治すには手術しかないようです。
それも、当時は確か肋骨を切って手術するとか。
怖くて、これは拒否しました。
※現在は足の付け根にカテーテルを通して、余分な線を焼き切る簡単な手術になっています。
普通に生活ができるし、心臓病というのは恥ずかしくまわりの人には黙っていました。
ただ、走っている最中や何かスポーツをしているときにいきなり発作になるのは、正直困っていたのです。
学生時代リレーで走っていて発作がおきて、同じチームの人から、
「なんで急に遅く走っているんだよ」
と言われても、実は心臓の発作で、とは言えないでいました。
発作がでるため、自分の本当の実力を発揮できない悔しさがありました。
また、東洋医学に小学生のころから興味がありましたので、なんとかツボなどを刺激して回復しないかといろいろやってみたり、東京に来てからは有名な整体の先生を訪ねて施術に伺ったりしました。
やはり先天性の疾患は手術以外に回復しないようです。
そうこうしているうちに年齢も４０を過ぎ、今年何気なく、この病気のことを調べると、酷くなって急死する例もあるとのことがわかりました。
知人の姉が医師で、その旦那さんも医師で専門は循環器。
知人が詳しく聞いてくれました。
結果、現在は手術をすれば、糖尿病等の合併症状がなければ、１００％回復するということでした。
知人には感謝しています。
そこで今年の夏休みを利用して、府中市にある榊原記念病院で手術することにしたのです。
指圧専門学校時代に、あまりに発作が酷くなり、こちらに御世話になったときがありました。あのときは、血液監査、エコー検査、２４時間心電図などで検査して、心臓以外は悪いところがないので様子みますか？といわれていました。
生まれて初めての手術。
手術前の病室で考えていたことは、
『手術が成功したら、施術の技の無駄を省きもっとわかりやすい施術にする』
ということでした。
私は、バランスをとって動きを良くすることしかできませんが、それを極めたいのです。
昔から伝わるバランスをとる技は効果がでても、体感でわかりにくい技が多い。
これがもっとわかりやすくなって、昔の自分のような人が一人でも良くなる後押しができたらと思いました。
手術はおかげ様で無事成功しました。
退院してからすぐ普通に仕事しても良いと医師に言われ、筋力トレーニングは１週間後に行うように言われました。
筋力トレーニングというは、話は前後しますが、私は去年の１１月から肉体改造を行っていました。
体幹を強くして、より施術の技が効く体作りをしたのです。
また、自分が思い描いている理想の体を目指していて、２日トレーニングして１日休むを繰り返していたのです。
おかげ様で半年がかりで体重が８キロ落ち、久しぶりに会う方から「痩せたね」と言われるようになりました。
術後に思ったのは、（発作の起きない体はありがたい）ということでした。
４３歳になってやっと普通に動ける。
いつ発作が起きるのだろうかと不安にならずにすむ。
なんとなく、今までハンデを背負っていた自分の体にご苦労様でしたと感謝しました。もちろん心臓だって不具合を望んで細胞分裂してきたわけではありませんから、責めることはできません。
なにかの理由で私はこういうように生まれてきたのだと思うのです。
さて、
退院してから、わかりやすく効果の高い技を目指すべき行動しました。
さっそく仲の良い同業の友人に私の使っている技を伝えて、私をその技で施術して欲しいということをお願いしました。
快く了承していただきました。
そんなふうにして、昔から伝わっている技を改良して、より現代に合わせてわかりやすくを今日まで続けています。
▼施術セミナー会場に向かう途中を友人に撮ってもらいました。
夏が過ぎてから技の内容が変わったのは、こういうことがあったからです。
術後１ヶ月後の９月の再検査では何も異常がなく、WPW症候群の症状も治っていると言われました。
もう発作が起こらないので、今まで以上に技を極めていきます。
実は技を変えてから良くなったクライアントさんを、ノートに書き残しています。
痛みや症状をとるのはクライアントさんの自然治癒力ですが、明らかに回復が早くなった方が増えています。
この日記を書き終えたら、それをまた眺めるつもりです。
こんな形で、夏が過ぎてから今まで以上にがむしゃらに技を追求してきました。
ということで、今から来年が楽しみです。
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