私が今までに影響を受けた本のなかに、
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夜と霧―ドイツ強制収容所の体験記録 V.E.フランクル 霜山 徳爾 みすず書房 1985-0 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
があります。
ユダヤ人の、精神科医で心理学者のフランクル先生が、第二次世界大戦で、
アウシュビッツ強制収容所で過ごした記録です。
整体の修行を開始して、3年後ぐらいに読んだ本です。
私は、人間の心について、非常に興味がありました。
極限状態で、人間はどんな行動をとるのか、最後はどうなるのか、
をこの本を読んで知りたかったのです。
さて、アウシュビッツ強制収容所ですが、
非常に不衛生な環境。
食事は1日に1回だけ。
そのメニューは、
お湯に塩を混ぜたスープと、パン一切れだけ。
過酷な労働。
さらにチフスなど伝染病も蔓延していたそうです。
私は、こんな酷い環境では、ほとんどの方が、
1週間もたたないうちに亡くなっていたのだろうと想像していました。
が、
あにはからんや、
そんなすぐに亡くなる人はいなかったとのことです。
「人間はなかなか死なないものだ」
という意味のことが書かれています。
さらに、亡くなる方となかなか死なない方がいらっしゃるようです。
亡くなる方というのは、希望を失った方だそうです。
あるとき、クリスマスには解放されるという情報が流れました。
ところが、それはデマだとわかったとたんに、
昨日までピンピンしていた方が、
病気になって簡単に亡くなるのだそうです。
逆に生きる希望をもっていた人は、確かにチフスなどに罹ったりしますが、
死ななかったとのことです。
大変感銘を受けた私は、当施術院のコンセプトを、
『生きる意欲を湧かせる』
と掲げたのです。