石原加受子先生の著著は具体的で、すぐ現場で使えることばかりでした。
それから関連した著書を何冊か読ませていただきました。
そして、なぜ心が疲れたクライアントさんと話をすると、私の体が重くなったりやる気がなくなったりする理由がわかったのです。
それは私が同情していたからでした。
石原先生の自分中心心理学の理論によると、
同情すればするほどマイナスエネルギーが増幅され、お互い疲れてくるとのこと。
クライアントさんが辛い体験を話す
↓
私は同情する
↓
もっと同情してもらいたくて酷い過去のことを探す
↓
同情する
↓
さらにもっと同情してもらいたくて酷い過去のことを探す
↓
同情する、波長が同じになってマイナスエネルギーが増幅されて疲れる。
という負のスパイラルに陥っていたようです。
私はクライアントさんに同情し過ぎていたきらいがありました。
私の信条は、『信じるな、疑うな、確かめろ』です。
さっそく現場で取り入れてみました。
辛い体験を話されるクライアントさん。
たいへん可哀想な体験をされているのだなと思いましたが、それに視点を置かず、今のお体をどういう方向にもっていけば改善に向うのか、だけに意識を集中したのです。
それからというもの、だれかを背負っているような疲れはなくなりました。
クライアントさんも、良い方向に向かわれる方が多くなり、この理論は本物だと感じたのです。
依存性の強い方は、私と接すると、冷たい人と映るかもしれません。
(完)