【前回のつづき】
野口先生が唱えた「潜在意識教育」について、フロイトの本を手始めに心理学系からポジティブに物事を考えるなどの自己啓発本まで手を広げて読みました。
カウンセリング。
これは結構危険な技法だと思っています。やる側が危険ということです。
知っている人で、相手の影響を受けておかしくなった人がいます。
その人はカウンセラーの卵でしたが、残念に思いました。
催眠療法。
これはどこかにいって勉強しなくてはならないようです。
結構時間がかかるみたいでです。
次の療法を探しました。
イメージ療法。
「はい、朝日がのぼっている広い海の前で、ゆったりとくつろいでいる姿をイメージしてください」
と、A君に話かけているシーンを思い浮かべた。
………これは使えないような気がした。
あのころ私も施術で忙しくなり、話をするのは朝の数分や、仕事を終えてから電話で数分だったからです。
森田療法。
これは、心の状態がどうあれ、あるがまま受け入れ、やるべきことを行うという療法です。
施術法は、以下のようなものだった。
例えば、
「わたしが仕事で同じミスするのは、上司からきつくみんなの前で怒鳴られたのが原因だ」という人がいたとします。
この場合、
「ミスしそうなとき、上司からきつく怒鳴られたことを思いだしたら、それを受け入れ思い出しながら仕事を行う。結果ミスがなくなり、上司が原因ではないのが自分で気づく」というものです。
これは、活用できそうに感じた。
夜眠れないA君。
「眠れないのは、職場で嫌な上司から、みんなの前で怒られたからです。思い出すたびにおれってだめだなというのと、恥ずかしさがごっちゃになって…」
「それでは、怒られたときを思い出しながら、寝てはどうですか」
これもなにか使えないような気がした。
頭のなかで、軽くシュミレーションしましたが、どうもうまくいきそうにありません。
森田療法を受けるクライアントは、これはどういった療法なのか納得して受けるから違和感はないでしょうが、いきなり「怒られたときを思い出しながら、寝てはいかがですか」では面くらいそうです。
なにより、ただ本を読んだだけの付け焼き刃の手法を、心を病んでいる人に対して行うのは危険だと感じました。
もう一度原点にもどって、「完全独立した個人」「真の自己中心」「潜在意識」をキーワードに調べることにしました。
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