こんにちは!
練馬区大泉学園の整体 本格整体院高久 大泉学園店の高久です。
季節の変わり目は風邪を引きやすいですね。
整体の仕事をする前の私は、風邪に対して不安をもっていました。
熱が出るし、体の節々は痛くなるし、動けなくなるし、体はだるいし、鼻水も出るし、食欲は無くなるし、あまり良い印象を持っていませんでした。
ところが、13年前にこの本を読んでから、一気に考えが変わりました。
風邪の効用 (ちくま文庫) 野口 晴哉 筑摩書房 2003-02
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整体創始者の野口晴哉先生の著書です。
自分なりに整理しますと、
・風邪は病気ではない
・熱がでると雑菌を殺し、筋肉を柔らかくするので、絶対下げてはいけない。
高熱がでたおかげで、長年の慢性病が治った症例が何例もある。
・食欲がわかなくなるが、これは胃腸を休めていることになる
・風邪は体を変えるために利用するべき
・人は病気になるから免疫力がつき丈夫になる
というまったく逆説的な考えでした。
整体では風邪は体を掃除する良い機会だと考えているのには驚きました。
風邪は悪いことではなく、体を変えるチャンスだと考えているようです。
熱を出して、長年治らなかった難病が治った例のところに興味がひかれました。
(もしかして、私の座骨神経痛が回復するかもしれない)
と思いました。
さて、
『信じるな、疑うな、確かめろ』
を座右の名としている私は、風邪をひいたら薬を飲まずに本のとおりに経過させようと実行することにしました。
話は前後しますが、
以前施術院で働いていたころ、左足が座骨神経痛になってしまいました。
(※現在では座骨神経痛を、程度によりますが瞬時に改善できるようになりました。ツィッターで報告させていただいております。よろしければ御覧下さい)
当時左足の裏が痛くて歩くの大変でした。
仕事終了後、先輩に診てもらいましたが、なかなか良くなりません。
先輩は客観的にみても腕は悪い方ではありませんでした。
「……なんだろな?」
などと先輩がこぼす毎日でした。
そうこうしているうちに、風邪をひいてしまったのです。
施術院では風邪では休んではいけないことになっていました。
開業したら休むのか、などと言われ、厳しい世界に入ったものだと思いました。
先輩方も熱を出して咳をしながら施術していました。
熱が上がってきた私でしたが、もう3ヶ月も左足ももの裏が痛くて歩くのも大変だったので、風邪をうまく利用すれば回復するかもしれないと考えついてのです。
夜、体中の関節が痛いなか熱を計ると、39度もあったのを覚えています。
そこで絶食し、水分だけとって寝ることにしました。
正直食事をして栄養をつけなくても大丈夫なのかと心配でした。
次の日は動けなく、大変申し訳ないのですが、仕事場に休みの連絡をしました。
かなり怒られたのを覚えています。
新米だった私は、食事もとらないのに加え、
(このまま薬も飲まないで、病院にもいかないで、大丈夫なんだろうか)
と正直不安でした。
ただ熱があっても苦しくなく、ちょうど温泉に入っているような感じだったのを覚えています。
さて、もう一夜明け、朝起きると、非常に体が軽いのです!
なんと座骨神経痛が無くなっているのです。
(野口先生が書かれていたことは本当だったんだな)
と体でわかりました。
そこで今ではクライアントさんに、風邪をひいて、と言われたら、
「良かったですね。うまく経過してより良いお体になってください」
と伝えているわけです。
ただ、風邪をひいても2〜3週間つづくようでしたらあまりいいことではないと思います。体力が消耗してしまいます。
やはり2、3日で経過させるのが一番です。
最初、整体関係の方が口をそろえて、
「風邪は一晩で経過している」
というのを聞いて、本当だろうかと思いましたが、一晩で経過させたことはありませんが、2、3日ならできます。
私が実際おこなっている風邪を経過させる方法を掲載します。
これはあくまで私が自分で行っている方法ですが、
各自で行う場合は自己責任で行ってください。
いろいろ試して、自分なりに早く経過させる方法は以下のとおり。
かかったかな?
と思ったらいつもこの方法で経過させています。
実はこのかかったかな?が大事で、わからないと、大風邪をひいてしまいます。
日頃から整体体操などをして、感受性を高めておくことが必要です。
・家に帰ったら、すぐにお風呂に入って半身浴を20分以上します。
寒気や悪寒があるときに行うと、気持ちの良いものです。
体力が消耗するので入らない方がいい、という話も聞いたことがありますが、
寒気や悪寒は熱が上がっている状態です。
必要だから上がっているわけで、これは上げた方がいいと考えています。
なにより気持ちがいいです。
・髪は洗わない
頭を濡らすと、冷えが進行して経過が悪くなります。
寝る前のシャンプーはしないようにしています。
・その日の夜は食事をしない。
ほとんどの不調の原因は食べすぎだと考えています。
特に夜です。
内蔵が消化吸収をおこなっていると、充分な睡眠がとれません。
良質な睡眠がとれませんと、体は回復しません。
理想は寝る4時間前に食事をすませることです。
とにかく消化にいくエネルギーを、体が回復する方にもってくるわけです。
・ボンノクボの下(後頭部と首境目)に小豆タオルを当てる
小豆タオルは作ってしまえば電子レンジでチンして何度でも使えます。
すぐには冷めずに温度が持続するのでとても重宝します。
熱が出ている時に当てると、悪寒が軽くなり気持ちいいです。
これをするようになってから、風邪の経過が早くなりました。
場所はモデルさんが手を置いているところです。
・水分を補給する
これは水道水をろ過したのを飲んでいます。
・おなかがすいたら、パイナップルを食べる。
お粥からなにから◯◯スープまで色々試しました。
なかでも驚いたのは、パイナップルです。
普段はただデザートといった風味ですが、
風邪をひいて熱がでたときに食べると、とてもおいしいのです。
こんなにおいしいのかと感動しました。
五臓六腑に染み渡る、とはまさにこのことをいうのだなと思いました。
もっとも風邪をひいて熱がでると節々痛くなるので手間のかかる料理を作るのが難しいということもあるのですが、パイナップルは常時冷蔵庫に保管しています。
ほとんど毎日食べているので、食傷気味なところもありますが、いつ風邪をひいても良いように保管してあります。
ちなみにパイナップルは生を食べます。
缶詰めも試しましたが、シロップの甘みが強すぎて、あまりおいしさを感じませんでした。やはりおいしくないと体には良くないのではと思うのです。
・夜11:00には寝る
体を回復させるホルモンは、夜12:00〜夜中3:00の間に分泌されています。
この時間に寝てないと治りません。
健康なときでも、夜中の3時過ぎに10時間ぐらい寝ても疲れがとれなかった経験はありませんか?
以上、私なりの風邪の経過法です。
うまく経過すると、本当に体が軽いですし、筋肉が柔らかくなったのを体感できます。
こんどまたいつ風邪をひくのだろうと、毎年ワクワクしています(笑)
我慢するだけ回復が遅くなります。迷わず今、お電話ください。
TEL: 03-5387-6739
(非通知番号の方は番号の先頭に186をつけておかけください)