背中が痛い・◯1歳女性 【症例】

「Sと申します。ホームページを見たのですが」

と女性の声で電話がありました。
症状を聞くと背中が痛いとのこと。
病院では背中が曲がっているからと言われたそうです。
御都合の良い日にちを選んで日時を決めて、電話を切ろうとしたら、

「あの、私81歳なんですけど大丈夫ですか?」

私は、軽い驚きを禁じ得ませんでした。
81歳でインターネットにアクセスして、私の施術院を探していらっしゃるそのクオリティに驚きを禁じ得ませんでした。と同時に、どのような方なのか思いをはせました。

さて年令についてですが、今まで最高100歳を越える方を診させていただいたことがあります。
年令についてはご安心ください、と申し伝えました。

さて、施術当日。

一通り現在の症状を聞き終えてから私は、

「失礼ですが、インターネットを活用されていらっしゃるとは、すごいですね」

とつい口を開きました。

すると、

「ああ、あれは孫が探してくれたんです」

理由がわかると同時に、仲のよい御家族なのが想像できました。

施術前の写真撮影をします。

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まっすぐ立ってくださいと伝えましたが、左にねじれて立たれています。

脳が歪んだ感覚になじんでしまっているのです。

整体施術を行います。

今まで一生懸命生きてこられたのが、体から伝わってきました。

「え、これで終わりですか?」

痛みを伴う施術をしなかったので、もの足りなかった様子。
高齢の方には高齢者用の施術法があります。強い刺激は入れません。

「背中がまだ痛いんですけど」

私は、痛みの原因は体の歪みなので、歪みがとれないと痛みがとれないことを説明しました。ですので、どうしても痛みがとれるまでは時間がかかりますと説明しました。

「まっすぐになった感じがわかりますか?」

するとSさんは、

「あら、そういえば………。」

と言ってから、しばらく歩いて後、

「あらいやだ、どうしてまっすぐになったんですか?」

まっすぐにする施術をしましたから、と私は伝えました。

S

「足が心持ち軽く感じますね」

Sさんはそう言いながら、嬉しそうに帰られました。

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