握手したあの人

今日、3時から4時半まで予約が空いていました。
その時間を利用して下に降り、確認に行くことにしました。
何の確認かというと大きな箱です。
大きな箱とはゴミ箱のことで、私が毎朝ビルの前の道を掃除しているのを知った大家さんが、5階までゴミを持ち運ぶのは大変でしょう、ということで、大きな90リットルポリ袋用のゴミ箱をプレゼントしてくださったのです。
置き場書はビルの横の見えない場所。
そこへ確認しに行こうとエレベータの前に立つと、ボタンを押していないのに3階をつっきって5階まで昇ってきます。
( お花かな? )
昨日も、本日も開店花を送られてきました。本当にありがたいし、応援されているのが伝わってきて体から熱いものが湧いてくるようです。
扉が開きました。
なんと、顔見知りのクライアントさんでした。

懐かしさと驚きで、すぐには言葉が出ません。

元気そうですね、とクライアントさんはいった。

クライアントさんは60代の男性の方で、毎年ギックリ腰を起こしていたが、偶然だと思いますが、私にかかってからならなくなったと言って、毎月受けに来て下さっていました。

そして、私が独立のため辞める日にも来て下さり、施術が終わったあと、右手を差し出された。
握手の意思表示。
私は、感激しました。
そして両手を差し出し、がっちり握手をした。
握手しながら、

( 自分の仕事は間違ってなかったんだな )

と長く握りながら思ったのでした。

予約なしで来られた理由は、急に時間ができて近くに来られたからだそうです。
偶然にも会社が大泉学園駅北口にあったそうです。

それで場所の確認がてら、空いていたら診て頂こうということでした。

一通り近況など雑談を交わすと、

「道がわかりづらいね」

と言われました。

ほとんど地元なのに、迷われたそうです。

これで3人目です。
施術院までの道順を変えなければならないと痛感しました。

不調部位を問診し、軸を整え、ほぐし、手足の位置を元にもどしました。

「あれ、どこも痛くない」

施術終了後、パチンコ店が2つあるので間違ったと、ビルの前の道路は大泉学園街道、近くの信号機に大泉妙延寺前と書かれていて、地元の人だったらこれでわかるので入れておいたほうがいいとのアドバイスをいただきました。
そして、施術院内の良さを、5階からの見晴らしや内装などを誉めていただきました。
いいクライアントさんに恵まれているのを感じました。

私のことを探して尋ねてきて頂いている。
自分が必要とされているのを感じ、これからもっと人格も技術も向上しようと誓いました。

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