講演会に参加して今帰ってきました。
場所は、銀座七丁目にある会員制クラブです。
講師はマインドオフィス21主宰の福井孝司先生。
参加者は40名限定。
福井先生が一方的に話すというのではなく、話すテーマを、それぞれが目を閉じて考え、インタビュー形式で全員が応えるとう聴衆参加型です。
私はこの講演で、まっ先に思ったことがあります。
それは整体協会の身体教育研究所で行われた稽古のことです。
その稽古は野口裕之先生が唱える『内的同化感覚』を感じる訓練です。相手や物と一体になる訓練ともいえましょうか。甲野善紀先生もこの稽古のことを高く評価されていました。
ですが、今から6年前の私には何の稽古かさっぱりわかりませんでした。
てっきりこうすれば回復するとか施術的なことを教えていただけるとばかり思って入会したのですが、そういった稽古はなくて、相手の体に触れて感じるという稽古でした。当時指導されていた角南先生に御訊きしたところ、「感じてください。我々は訳のわからないことをやっているのです」と言われました。
今になって思うのは、感じることの大切さです。
今日の講演会でも、この感じることの大切さを説いていました。
身体教育研究所で行っていたことについて、私の意見をいいます。
感じきれば、それは感謝に変わる。
それは触れた相手に伝わる。
相手は受け入れられた感覚になり、生命力があがる。
きっと裕之先生は、このことを伝えたかったのだと思います。
裕之先生の実父で、整体創始者である野口晴哉(のぐちはるちか)先生の言葉、これは私の一番好きな言葉ですが、『整体とは病治しにあらず。生きる意欲を湧かせるもの也』ということに繋がってくるからです。
感じる、感じきる大切さを、再び思い出させていただいた講演会でした。
我慢するだけ回復が遅くなります。
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